とても面白かったセッションでした。楽しかったです。
中埜さんのことは知りませんでしたし、このタイトルだけではたぶん聞いてなかったと思うのですけど、和田さんと角谷さんの名前が会ったから聞いてみました。良かったです。
以下適当なメモ。ついていけなくなったところが多数あるので、たぶん嘘かいてあります。
和田さん
- 中埜先生は建築家
- すごいパッションの持ち主
- 被爆する
- 自重なく声を出して欲しい
- 卓人の部屋第3回
- 会場と対話型
角谷さん
- スーツは気にしないで
- 一番被曝量が多い
- 中埜先生のおっかけ
和田さん
- 角谷さんの役割は通訳
- 中埜先生は Alexanderの直弟子
- Software Patterns
- デザインパターンのムーブメントの源流
- ソフトウェアパターンの理解は型紙としての理解
- 覚えるもの
- それは半分でしかない
角谷さん
- ○○パターンはいっぱいある
- パターンはコミュニケーションのため
- 設計のためのテンプレート
- 本当は作り方に注目
- 真似しようとか自動生成しようとか良くない使い方
- ものを作るためのパターンは疑問だった
- ずっとやってる人が日本にいて中埜さんだった
- ソフトウェアパターンの裏には羽生田さんがいる
和田さん
- ”これのほうがうまくいく”という道へ再度出会う
角谷さん
- Ward Cunningham, Pattern, Smalltalk, Wiki
- バラバラだったのが eto さんの本でつながった
- この業界のことは
全部だいたい分かった。なんでも聞いて。 - それがあってるかどうか検証したい。
- 中埜さんはずっとやっていたというのが凄い
- 30年近くなるとこうなるというロールモデルとしたい
- こんな人がたくさんいたらソフトウェアを作るのも楽しくなるんじゃないか
和田さん
- 中埜先生は建築の異パターンのことをしゃべるので、そこからソフトウェアエンジニアとして得られるものを得てほしい
- 深堀りするために質問して欲しい
中埜さん
- デブの人の集まりかとおもったらびっくりした
- 基本的には建築のはなし
- コンピュータの話にどう結びつくかはわからない
- アレギザンダーは建築家
- 高校を作って25年たって、完璧にかわっていた
- 自分たちのつくったものではなくなっていた
- 先生とか生徒たちのものになっていた
- ものに人の心が移る
- ものと心はどっかでつながってるのかもしれない
- パタンランゲージ
- ものと人間がどのようにつながっているかをつかまないといけない
- この部屋は世界でたった一つしかない
- 私たちが変えているかもしれない
- それが結論
- やわらかいパタンランゲージ
- アレギザンダー今は英国にいる
- いつも同じ格好
- 私たちの体には、何か「良いもの」を見抜く能力がそなわっている
- QWAN 名づけられぬ質
- 人間とものとの間とつなぐもの
- 雅叙園は妙な感じだった
- エレベータに龍と天女の彫刻
- あの頃の雅叙園の妙な雰囲気が残っていた
- どれみてもそう良くないw
- こんな日向にあんな大きな彫刻をかざって恥ずかしくないのかなぁと
- 庶民的な質と巨大な質が本当にあっているのか
- 生き生きとした環境
- 美しい
- 正確
- いいと思うことを表す言葉
- 子供に絵を書かせると美しい絵を書く
- 中学高校になると雅叙園みたいな絵になっていく
- 子供はみんな天才的
- みなさんも持ってるから説明する必要はない
- 言葉ではしっくりこない
- 本質的なものと心をつなぐものをもっと言葉で
- アレギザンダーは天才
- 怒られるし癇癪持ちだし付き合うの大変
- アレギザンダーの論文
- ものと心が1:1のころは物作りは簡単だった
- うまく対応できていた
- 専門家がきちっと整理して素人に与える
- 専門家が考えたソフトウェア
- 1:1対応でなくなる
- 家はどれひとつとっても自分で作ったものはない
- 家具一つでも自分でつくるべき
- 失敗するのが怖ければダンボールで作ればいい
- 失敗すれば作り直せばいい
- みなさんもやってみれば思い出す
- 言葉で語ってもわからない
- 自分でやってみないとわからない
- 家かえって自分でダンボールで棚をつくってみて、
- それを元にハードを作ればいい
- きっちり作ってくれる
- ソフトとハードが切れたときに心がなくなった
- PCには心が入り込む余地がすくない
- やかんを設計するときに
- いろんな構成要素がある 長持ち、安い、安全…
- いろんなコンポーネントによってできあがっている
- 「ツリー構造」の欠陥
- マインドマップには批判的
- 隣のコンポーネントと関係をもっていない
- 役所の組織みたい。つながりがない
- ツリー構造に分解するのは難しいから
- トップからダウンをみおろした時にはツリー構造はあっている
- 要素に分解して矛盾するものをー、あうものを+と考えて解析した
- 全部が+になるような要素を固めた
- つながりが強い部分と弱い部分にわかれた
- 濃い構造が機能的
- それで全体を作れば良いものができるんではないか
- 良い葉っぱをよせあつめて木をつくればいい
- 全部の要素を満たす住宅を考えた
- 実際に作ってみた
- 何かが足りない
- 住まいらしさがない
- 機能的でいいんだけど心がない
- トップダウンで分解してボトムアップでまとめた
- 質の問題を問うてない
- 美しいもの快いものを作り出せるか
- ツリー構造は問題がある
- 隣とつながらない上としかつながらない
- 重なる部分をみなおした
- 重なりが全くないのは間違っている
- 交差点ではみんな同じものを見ていない
- 重なるところが一つの集合になる
- 重なるところを重ね合わせてボトムアップ
- パタンランゲージの源泉
- ツリー構造はトップダウンで一方通行
- ボトムアップは一方通行ではない
- 昔はIBMのコンピュータでもムリだった
- 今はやっとコンピュータでもできるようになってきたかもしれない
- アレギザンダーはコンピュータを使うのをやめた
- 三本柱にまとめた
- 徹底的に問題を解決した
- 伝統的なアイディアに多かった
- 建物のいろんな要素を見ていくと簡単な道具で複雑なものが作れる
- いいアイディアを使って重ね合わせる
- 「親密度の変化」パタン
- 「中心部の共域」パタン
- 世界中で繰り替えされてる街の形の中に存在する伝統的なルール
- 寅さんのお店
- 接する部分に居間があることが重要
- はいったところが居間という家が多い
- 今の日本
- 入ったところが廊下
- 居間が一番奥
- 一番悪いところに入り口をもっていく
- 繰り返し繰り返し作られて選ばれたものがパタン
- 京都の町屋
- 簡単に見えるようだけど実現しようとすると難しい
- ボトムアップに難しさがある
- ボトムアップは参加型
- ユーザーの参加によって決定があるから難しい
- パタンは伝統的なルールと参加型のボトムアップ
- パタンランゲージは脳の構造とそっくり
- シナプス
- 自分の家は自分でものがたりを作ればいい
- 「セミラティス」
- 通りは通りであって通りでない
- 外にでて食事もできる花もかざれる
- 自然にひとつの集合場所になる
- パタンランゲージでどうやって作るか
- ボトムアップは一人一人の意見を聞かないといけない
- すべてにユーザーが参加する必要がある
- 名づけられぬ質
- QWANを考える4冊の参考書
- 「パターン、Wiki、XP」
- 「弓と禅」
- 弓道に到達するにはひとつのプロセス
- 弓が的を得る目標はない
- 弓と的と道場とあなたが一体化したときに的にあたる
- 「禅とオートバイ修理技術」
- オートバイは機械だけどオートバイと人間が一体化しなくては楽しくない
- 「断片と全体」
- 部分にわかれてしまった知識が全体性を勝ち取れなくなった
- 設計者、施行者と別
- 自分の家ができないのがあたりまえ
- ユーザーが作ったマンションもある
- マンションを作るという夢を持って
- 何十年もかかって作った
- 役所はやめてくれ法律違反
- 「違法建築かもしれないけど違反はしてない」
- ものすごく厳重に作ってある
- ものに対してのクオリティがだんだん弱まってきた
- コンピュータではうまくいかなかった
- コンピュータ以上にパタンランゲージという文章
- 文章をコンピュータで作り直せる時代がきた
- 建築のパタンランゲージは253
- ものと心を通い合わせる特性は15
- だけど内容は複雑
- 「スケールの段階」
- コンポーネントとしての機能は階層をもっている 大中小
- ジャンプしない段階を持って変化する
- 「力強いセンター」
- 「境界」等々
- 15の特性は形の名前を持っている
- 「中空」どんなものでも人間とものとがつながりをもつためには空の存在が必要
- 床の間 もともとは小さな部屋だった
- いいお茶室は小さくて、床の間が大きい
- お茶室が人間の心と結びついているのは床の間の存在
- バイクと一体化するにはマニュアルが必要
- 少なくとも自分とまわりの世界は断絶しないでつながっている
- この部屋全体が受け入れているか受け入れてないかを感じる
- この部屋はいいんだけど、人間がこんなに集まるには集まりにくい
- 私たちはあまりにもバラバラになっている
- コミュニティも失い家族も失い世界の平和も失っている
角谷さん
- 思っていたより心配がいらない話だった
- 以前とくらべてわかってもらえる話
Q.
- 二次元を三次元にあげないといけないと組み合わせ爆発
- 三次元構造にひきあげることで複雑性を解決しようとしているんではないか
- 四次元構造にあげることができるか
A.
- シナプスの手が1本なら1次元、2本なら2次元、千本なら千次元
- 今のコンピュータが速いといっても実際には難しい
- パタンランゲージは実際に役に立つかどうか
- 役に立つ次元でのパタンの導入できれば
- コンピュータで実験してやって欲しい
- 質を感じ取る体験をしないと理解できない
Q.
- 質について
- 建築とソフトウェアで違うところ
- 建築はデザインされた空間で生きる人はそこに住む人
- ユーザーインタフェースのデザインは使う人のデザインだけど
- ソフトウェアの内側のデザインは作る人のため
A.
- 日本の映画が外国でもうけるのは同じ感情がわくから
- 快適さ美しさは世界共通
- ユーザーと作る人も共通でないといけない
- 大きな建物になればなるほどユーザーからはなれていく
- できる限りユーザーが入りやすい方法を考え出して段階ごとにユーザーを参加させていってる
- ユーザーができるだけ関われるように、なるべく小さくなるべくわかりやすく
- 作る人も普通の人なんだから気持ちがわかるはず
- クライアントが強いことをいっても断ることがクライアントのため
- クライアント自身のトップダウンの考え方も変えることが必要
- アポロ13号の事件では、作った人が全員あつまった
- ネットワークとネットワーク対応すべき
- 1:1対応はおかしい
- 昔の大工はよりあって町の相談をしていた
- 今の世の中はほとんどトップダウン
- コンピュータはすごい
- 発言すると日本国中の人が読むことができる
- ボトムアップに向いている時代になってきている
- まだ来てないのは古い人たちが手放さないから
Q.
A.
- ものができあがるためにはプロセスがある
- プロセスの中に15の特性がある
- コーディネータがいる
- さまざまな調停をする人がいないとできない
- コアグループをまず作らないといけない
- 今の世の中は法律とか制度とかすべてバラバラで固まってる
- トップダウンの考え方がおかしいという人がいて
- ボトムアップの方がいいという人がいて
- コーディネートする人が出てくる
- 今は建築はパタンランゲージはだめ
- 他の分野でパタンランゲージが出てきた
- そのうちパタンランゲージで作る時代がくるかもしれない
Q.
- (すいませんログから抜けてます)
A.
- 住民参加っていっても100万人の参加をするにはコンピュータが必要
- 行政がやると自分の都合のいいようにプログラムを作っちゃう
- 行政にまかせちゃダメ。戦いは始まってる
Q.
- 今のソフトにはスタティックな構造を作るためのパターンしかない
- 253のうちの15というのは他のパタンに対する主導的な立場ということなのか
A.
- 253のパタンというのは伝統的なパタン
- 証明もできる
- これからの時代は新しいものを作り出さないといけない
- パタン1個1個は問題の解決の仕方が書いてある
- 253の解決の方法ではなく仕方が書いてある
- パタン=パパ=お父さん 大元という意味
- もっともっと問題を解決するためのパタンを作らないといけない
Q.
- 新しいパターンを作るときはどうやって作ればいいのか
A. 角谷さん
- ワークショップをやります。近日公開
Q.
- ひとつ心構えを
A.
- 世界とつながっているというのは事実。
- 夕日を見て美しいというのは何かが存在するから感謝の念をしめす
- 無意識にうちに
- パタンは作り出すものではなく発見するものである
- パタンをダイナミックにかえていくというのはみなさん
- 批判を聞いてより良いと思う方向にかえていく心構え
最後に
「世界一おいしいスープ」
- 適切なプロセスこそいい結果の源泉
- みなさんはスープを作る材料を持ってる
- 適切なプロセスをふめばおいしいスープを作れる
パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
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- 作者: ロバート・M.パーシグ,Robert M. Pirsig,五十嵐美克
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