2006年あたりからずっと Ubuntu を使っていたのですが、最近の Ubuntu のデスクトップ環境についていけなくなったので、Linux Mint を使い始めました。
あー快適。古き良き Linux デスクトップ環境がそこにありました。
いくつかいじったので覚えている範囲でメモ。
Caps Lock を Control にする
Menu > コントロールセンター > キーボード > レイアウト > オプション > Ctrlキーの位置 > Caps Lock を Ctrl として扱う
にチェック。
キーボードレイアウト
日本語キーボードの ThinkPad X220 を使っているのですが、英語配列で使いたいので、キーマップをいじっています。
Menu > コントロールセンター > キーボード > レイアウト
で「英語(US)」を追加。
これだと日本語キーボードの配列にあわないところがあるので、xmodmap を使って少しいじります。
$HOME/.Xmodmap
keycode 49 = Escape keycode 51 = grave asciitilde keycode 66 = Control_L keycode 97 = backslash underscore keycode 101 = Alt_R keycode 102 = Super_L keycode 132 = backslash bar keycode 151 = Super_R keycode 166 = BackSpace keycode 167 = space clear lock clear mod1 add Control = Control_L add mod1 = Alt_L Alt_R Meta_L clear mod4 add mod4 = Super_L Super_R clear mod5
$HOME/.Xmodmap
があっても自動的には読んでくれないので、次の設定をします。
Menu > コントロールセンター > 自動起動するアプリ
に追加
名前: xmodmap コマンド: xmodmap $HOME/.Xmodmap
本当は XKB で独自のレイアウトを作った方がいいんでしょうけど…。
タッチパッド無効
ThinkPad のタッチパッドは使ってないし誤操作のもとなので無効にします。
Menu > システムツール > 設定エディタ
で、/desktop/mate/peripherals/touchpad/touchpad_enabled
のチェックを外す
Emulate3buttons
ThinkPad 本体のトラックポイントのボタンは左右ボタン同時押しで中ボタンを押したことになるのですが、ホイールつきマウスを使っていると同時押しが効かないので、効くように設定します。
$HOME/bin/emulate3buttons
#!/bin/sh xinput set-int-prop 'Microsoft Wireless Notebook Presenter Mouse 8000' 'Evdev Middle Button Emulation' 8 1
Menu > コントロールセンター > 自動起動するアプリ
に追加
名前: emulate3buttons コマンド: $HOME/bin/emulate3buttons
[追記]
上記の方法だとサスペンドから復帰した時とか、マウスとの接続が切断された場合に emulate3buttons を実行しなおさないといけないのでいまいちでした。
どうやら /etc/xorg.conf
を次の内容で作成しておけば良さそうな感じです。
Section "InputClass" Identifier "Any Mouse" MatchIsPointer "on" Driver "evdev" Option "Emulate3Buttons" "True" EndSection
Font
$HOME/.fonts
ディレクトリを作って、そこに ttf ファイルを置いておけば有効なフォントとして認識されるようです。
固定幅フォントとして Ricty を使うように設定します。
$HOME/.fonts
の下に Ricty-Bold.ttf と Ricty-Regular.ttf を置いて、Menu > コントロールセンター > 外観の設定 > フォント > 固定幅のフォント
で Ricty を選択します。
アプリの Emacs キーバインド
アプリ内のテキスト入力に Emacs キーバインドを使用できるようにします。
Menu > システムツール > 設定エディタ
で、/desktop/mate/interface/gtk_key_theme
に Emacs を設定
Compiz
ウィンドウマネージャーは普段 compiz を使っているのですが、Ubuntu の compiz は開発版の 0.9 を使っているせいかバグだらけで使い物にならないです。Linux Mint の compiz も同様なので、0.8 を使います。
といっても compiz 0.8 のパッケージは今の Linux Mint, Ubuntu には存在しません。 PPA https://launchpad.net/~guido-iodice/+archive/compiz-0.8.6-natty に Ubuntu Natty(11.04)用の compiz があるので、それをインストールします。
/etc/apt/sources.list.d/guido-iodice-compiz-0_8_6-natty-natty.list
ファイルを次の内容で作成します。
deb http://ppa.launchpad.net/guido-iodice/compiz-0.8.6-natty/ubuntu natty main
これは Ubuntu Natty 用の古いパッケージなので、Linux Mint では不整合があります。 以下のパッケージを拾ってきます。
- libgnome-window-settings1
- libmetacity-private0
- libprotobuf6
- metacity-common
http://packages.ubuntu.com/ から検索すると Ubuntu Lucid(10.04) のパッケージが見つかります。
libprotobuf6 は Lucid にはないので https://launchpad.net/ubuntu/natty/+package/libprotobuf6 あたりから入手します。
metacity-common は Linux Mint にも存在するので、Lucid のバージョン(1:2.30) を強制的にインストールしないと不整合が解決しません。
ThinkPad X220 で compiz を実行すると Blacklisted PCI ID 8086:0116 detected
と言われて起動に失敗します。これは Ubuntu の compiz がグラフィックボードをチェックして、使えないと判断しているからですが、実際には使えてるので、この判定を無効にします。
判定は lspci の結果を grep するように compiz のソースコードに埋め込まれているので、lspci コマンドを強制的に無効にします。
$HOME/bin/compiz
#!/bin/sh tmpd=$(mktemp -d) ln -s /bin/true $tmpd/lspci PATH=$tmpd:$PATH /usr/bin/compiz "$@" rm -rf $tmpd
ログイン時に compiz を起動するには、Menu > システムツール > 設定エディタ
で、/desktop/mate/session/required_components/windowmanager
に compiz を設定します。
Natty ももう2年前なので、だんだん無理矢理感が強くなって来ました。そろそろ自前で deb パッケージを作ることを考えた方がいいかもしれません…。