Ubuntu 11.10 のデフォルトのデスクトップ環境の Unity に挫折して GNOME Shell、Kubuntu、LinuxMint を転々として、ぐるっと一周して結局 Unity にまた戻って来ました。
しばらく Unity を使ってみて色々と設定をいじくってなんとか使えるようになってきたので、メモとして残しておきます。
フォントの設定
なんということでしょう。デスクトップのフォントを設定するツールが Ubuntu 11.10 では標準では用意されてません。
gnome-tweak-tool をインストールして、起動するとフォントが設定できます。
GTK アプリのキーバインドを Emacs 風にする
GTK アプリのテキスト入力のキーバインドを Emacs 風にするには、以前は設定エディタ(gconf-editor)で desktop → gnome → interface の gtk_key_theme を Emacs に設定すればできたのですが、効かなくなってました。
dconf-editor で org → gnome → desktop → interface の gtk-key-theme を Emacs にすれば OK です。
コマンドラインで設定するには次のようにします。
% gsettings get org.gnome.desktop.interface gtk-key-theme Emacs
ネタ元は id:lpubsppop01:20111019:1319027972 です。
マウス Emulate3Buttons を有効にする
マウスの左右ボタン同時押しで中ボタンを押したことにする設定は /etc/X11/xorg.conf.d/50-mouse.conf に書いたりしてたのですが、それが効かなくなってしまいました。
dconf-editor で org → gnome →settings-daemon → peripherals → mouse の middle-button-enabled をチェックすれば OK です。
コマンドラインで設定するには次のようにします。
% gsettings set org.gnome.settings-daemon.peripherals.mouse middle-button-enabled true
ネタ元は http://lists.freedesktop.org/archives/xorg/2011-July/053340.html です。
スクロールバーを従来のものにする
スクロールバーが変なものに変わってるので普通のものに戻します。
$HOME/.profile に次のように設定します。
export LIBOVERLAY_SCROLLBAR=0
ウィンドウのメニューバーを上のパネルに出さなくする
ウィンドウのメニューバーがウィンドウ内になくて画面上のパネルの中に表示されます。Mac OS みたいでとても使いにくいので、この機能を無効にします。
appmenu-gtk と appmenu-gtk3 パッケージをアンインストールすれば無効になりました。
[追記] Qt ツールでも無効にするために appmenu-qt plasma-widget-menubar もアンインストールしました
gnome-terminal で全角記号を全角幅で表示させる
標準だと端末上で全角記号が半角幅で表示されるため vi で表示がおかしくなったりします。
$HOME/.profile に次のように書いておけば良いようです。
export VTE_CJK_WIDTH=1
ホーム直下の日本語ディレクトリ
日本語環境でログインすると、ホーム直下にデスクトップ, ドキュメント 等の日本語ディレクトリができます。気持ち悪いので英語にします。
端末から次のコマンドを実行します。
% LANGUAGE=en_US xdg-user-dirs-update --force
これでもうまくいかない場合は $HOME/.config/user-dirs.dirs を直接編集すればいいような気もします。
左側のランチャパネルの設定
CompizConfig設定マネージャ(ccsm) → デスクトップ → Ubuntu Unity Plugin → Experimental → Launcher icon size のスライダーでランチャのアイコンのサイズを変更できます。
同じ画面の Backlight Mode を Backlight Toggles にすると、起動していないアプリのランチャアイコンの背景が透明になります。
Behaviour タブの Key to show the launcher でランチャを起動するキーを変更できます。Super から変更しようと思ったんですけど、どれもしっくりこなくて、結局 Super のままにしてます。
ウィンドウを画面端に移動すると最大化されたりする機能を無効化
ウィンドウを画面の端(上左右)に移動すると最大化されたりする機能がありますが、自分は使わないので無効にします。
CompizConfig設定マネージャ(ccsm) → ウィンドウ・マネジメント → Grid のチェックを外せば無効になります。
上のパネルに負荷モニタを表示する
System Load Indicator(indicator-multiload) を起動すると、CPU, Memory の使用率等が表示されるようになります。
iBus のアイコンがパネルに表示されない
何のタイミングがわかりませんが、iBus のアイコン(キーボードのマーク)がパネルに表示されなくなりました。
/etc/X11/Xsession.d/80im-switch を 99im-switch にリネームすることで表示されるようになりました。
ネタ元は https://forums.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?pid=85853 です。
xchat の通知をパネルに出す
xchat の通知がパネルに出なくなりました。どうやらパネルに出すアイコンが制限されているようです。
dconf-editor で desktop → unity → panel の systray-whitelist を ['all'] に設定すると、無制限になって表示されるようになります。
コマンドラインの場合は次です。
% gsettings set com.canonical.Unity.Panel systray-whitelist "['all']"
ネタ元は http://kawaji.wordpress.com/2011/11/02/ubuntu-unity-tray-icons/ です。
左側のランチャパネルに自作のツール等を表示する
$HOME/.local/share/applications 配下に xxx.desktop ファイルを作成してログインしなおすと、ランチャで検索されるようになるので、アイコンを左側パネルにドラッグすれば登録できます。
desktop ファイルの書式は次のような感じです。
[Desktop Entry] Name=xxxxx Exec=実行コマンドのパス(引数の指定も可) Icon=アイコンファイルのパス Terminal=false # 起動に端末不要
システム標準の desktop ファイルは /usr/share/applications に沢山あります。
ネタ元は id:reppets:20111109:1320846292 です。
おわり
他にも見つけたら追記します。
CompizConfig設定マネージャで compiz の設定をいじってると compiz が落ちることが良くありますが、気にしたら負けです。